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射出成形

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 射出成形とは、プラスチック原料を射出成形機中に投入し溶融温度に加熱、可塑化し、閉じた金型の空洞部(キャビティ)に加圧注入、冷却固化させて金型空洞部に相当する形(成形品)を造る方法です。
 良好な成形品を得るためには、原料樹脂の選択、成形機器、金型デザイン、成形条件の4要素が適正である必要があります。
製造工程(工程順)
1.【材料の予備乾燥】
2.【金型取付け】
ホッパー
金型組付

 必要とする成形材料をホッパードライヤーで加熱乾燥してから供給します。
 ※材料毎に、乾燥温度と乾燥時間が定められています。

金型をクレーンで吊り上げ成形機に取付けます。取付け後、型開閉の速度、位置、圧力、金型低圧保護、型締力などの動作設定を行います。

3.【金型温度の設定】
4.【成形条件の設定】
調温器
パネル

 金型温度設定を、「成形条件管理表」を基に端末から入力します。
 金型温度は、安定した寸法精度、成形品物性を維持する為に不可欠な条件です。
 金型温度調節機(温調機)(写真)は、清水(軟水)や油等を加熱してポンプ循環させ金型温度を管理しています。

 ■金型加熱のポイント
  ・金型の所定温度維持
  ・金型内の温度分布均一制御
  ・樹脂影響熱除去

 「成形条件管理表」に記載された「成形条件」をタッチパネル(写真)から設定します。

 ■成形条件項目
  (1) 樹脂温度(シリンダー温度)
  (2) 射出圧力
  (3) 金型温度(調温機)
  (4) 射出速度
  (5) 背圧力
  (6) 計量
  (7) 成形サイクル
     ・射出時間
     ・保圧時間
     ・冷却時間
     ・中間時間

5.【成形品の取り出し】
取り出し

・製品取出機の調整(写真左)
 成形品の形状・サイズ・数量に対応した機器調整を行います。
 成形品を「成形検査基準書」に基づき検査、良品確認後、量産開始します。

・取り出し機(写真右)
 成形品をロボットアームが取り出し、コンベアに自動配置します。